メレンゲを使った焼き菓子には、多くの種類があります。
ステキなお菓子屋さんで焼き菓子を買おうとした時に、名前を見てもどんなものなのか分からなかった経験はありませんか?
手作りする時も買う時も、名前を見てその違いが分かれば選びがいもあるというもの。
今回は、フランスの焼き菓子の中でもメレンゲを使ったお菓子にどんなものがあるのかを紹介したいと思います。
また、どのぐらい日持ちするのか、どんな保存方法がいいのかもお知らせします。
メレンゲと砂糖で焼くお菓子の名前一覧

メレンゲを使ったお菓子にも種類がありますが、今回は焼き菓子に的を絞ってお伝えしていきます。
ムラング

ムラングとはすなわちメレンゲのこと。
フレンチメレンゲ
卵白に砂糖を少しずつ足して泡立てたもの。お菓子のレシピに出てくるメレンゲは、大体がこの「フレンチメレンゲ」
イタリアンメレンゲ
先に卵白を泡立て、煮詰めた砂糖水を加えて泡立てるメレンゲ。殺菌効果のために生まれた方法
ムラングは様々なお菓子に使用されるのと同時に、これ自体を焼き上げることもあります。
それもムラングと呼ばれますが、メレンゲクッキーと言った方が馴染みがあるかもしれませんね。
ムラングの材料
- 卵白
- 砂糖
マカロン

色とりどりで可愛らしいマカロンは、プレゼントにもぴったりです!
マカロンの材料
- フレンチメレンゲ
- アーモンドパウダー
- 粉砂糖
- 食用色素
メレンゲは、砂糖を加えるタイミングや混ぜ方により仕上がりが異なってきます。
マカロンの場合は、材料を混ぜたあとにマカロナージュというメレンゲの泡をつぶすように混ぜる工程があり、それによって独特の表面感を表現することができます。
間にジャムやクリームを挟んだコロンとしたビジュアルは、女性の心を大いにくすぐりますね。
シュクセ
フランス語で「成功」という意味があるシュクセは、渦巻き模様が特徴です。
シュクセの材料
- フレンチメレンゲ
- アーモンドパウダー
- ナッツ類
- 薄力粉
1900年代にパリのルノートルのシェフパティシエであるガストン・ルノートル氏が考案しました。
2枚のシュクセの間にクリームを挟んで食べるのが一般的です。
ダクワーズ

ダスクというフランスの町の名前が由来になっているダクワーズ。
ダクワーズの材料
- フレンチメレンゲ
- アーモンドパウダー
- 砂糖
シュクセととても似ている生地ですが、表面に粉砂糖をふるうことにより水分を中に閉じ込めふんわりした生地に仕上がります。
シュクセは「サクッ」、ダクワーズは「ふんわり」と覚えておくといいかもしれません。
プログレ

プログレはシュクセと同じ材料で同じ作り方ですが、間にコーヒークリームを挟みます。
プログレの材料
- フレンチメレンゲ
- アーモンドパウダー
- ナッツ類
- 薄力粉
- コーヒー
コーヒークリームと合わせてヘーゼルナッツを使ったものをプログレと呼ぶこともあります。
ロッシェ

ロッシェは、フランス語で岩山という意味を持っています。なぜなら岩っぽい見た目だから。
ロッシェの材料
- イタリアンメレンゲ
- クルミ
スプーンですくって焼くだけなので、とても簡単に作れます。
筆者は、料理は得意だけどお菓子作り(特に焼き菓子)は難しそうで尻込みするタイプ。
このロッシェやメレンゲクッキーなら、お菓子作り初心者でもチャレンジしやすそうですね。
メレンゲを使わずにチョコレートを使うロッシュもあるそう。
メレンゲで作ったお菓子の日持ちってどれくらい?
お菓子って買うとけっこう高いですし、作れば多めになりがち。
小分けにして食べたいことがあると思いますが、焼き菓子は多々あるお菓子の中でも長めに保存ができます。
焼き菓子を保存する際の大敵は次の2つ。
- 水分
- 湿気
メレンゲクッキーは、湿気を吸うと焼いて数分でベタベタになってしまうこともあります。
そうならないためにも、
- 乾燥するまでしっかりと焼く
- 粗熱をとる
- 乾燥材と一緒に(空気を抜いて)ジップロックに入れる
このポイントを押さえれば、冷蔵庫で5日間保存できます。
ただし、マカロンなどクリームが入っているものは保存に向かないので、極力早く食べてください。
また、手作りお菓子の場合は、
- 保存料が入っていない
- 素手で作っている場合は、雑菌が繁殖しやすい
こういった理由から保存が向いていません。冷蔵庫で1~2日と考えるのが妥当です。
お菓子作りをする際はなるべく手袋を使ってください。
メレンゲのお菓子は冷凍保存できる?

メレンゲの焼き菓子は冷凍保存もできるので、食べきれない分は冷凍庫に入れましょう。
ものにもよりますが、冷凍であれば1カ月ほど保存することができます。(「美味しく食べる」ためには、2週間以内がおすすめです)
焼き菓子を買う時は、1個だけって買いにくい。でも、一気に食べると太ってしまう。
人からたくさんお菓子をいただく時もある。
そんな時は、冷蔵庫とを冷凍庫を駆使しましょう!
まとめ
メレンゲはあらゆる焼き菓子の「元」でもあります。
・メレンゲにはフレンチメレンゲやイタリアンメレンゲがある
・メレンゲそのものを焼くお菓子もある
・薄力粉などと混ぜて焼くものもある
・焼いたものであれば、冷蔵・冷凍保存ができる
メレンゲの作り方によって、出来上がりの見た目や食感に大きな違いが出てくるのが、とても魅力的。
メレンゲそのものを焼くのであれば、初心者にもハードルは高くありません。
あなたも、メレンゲを使いこなして楽しいお菓子作りをし、ティータイムを楽しんでくださいね。