三振を英語で言うと、Strike out, Struck out (過去形)となり、三振の「K」の由来だというのが有力な説です。
それらの単語の末尾をとって「K」となったということです。
Strike out / Struck out
なぜ、「S」ではないのでしょうか。
それは、ほかのSteal (盗塁)Sacrifice (犠打)と区別がつかなくなるからというのと、審判がStruck Out / ストラックアウト!!と叫んだ時に、一番、強く耳につくのが「K」だったからだと言われています。
また、「K」 は「三画」なので、strike three と表記るすのに都合がいいし、日本の「正」の字で数を数えるのと同じ意味だという風に言われています。
あとは、Knock out の「K」です。
そう、ボクシングのノックアウトです。
相手を倒すという意味で使われたという説もあります。
それと、Kill の「K」です。
こちらも同じように相手を打ち負かすという意味です。
日本でもワンアウトを一死、ツーアウトを二死といいますよね。
他にも、ピッチャーがボールを投げた後、足を投げ出した姿が”K”に似ているという説もありますし、アルファベット順に野球用語を書いていたら、”K”になったという偶然説もあります。
三振のスコアの書き方は下記のようになります。
空振り三振 「SO」・・・Swing out の略
見逃し三振 「K」・・・Strike outのK
スリーバント失敗の三振 「♦K」
振り逃げアウト 「ꓘ」・・・Kを反転させる
見送りと見逃しは同じだと思っていいと思います。
理由はアナウンサーが見逃しと判断するか、見送りと判断するかであって、マスコミが試合状況が伝わりやすいように作った言葉だからです。
たかが三振、されど三振。、、謎の「K」についてもう少し書いてみますね。
三振の記録をKと書くようになったのはなぜ?

「struck」の末尾の「K」をとったとする説
*19世紀のアメリカのスポーツライター、ヘンリー・チャドウィックが考案したという説。
単純に考えると、Strike out, Struck out の頭文字の「S」をそのまま使えばいいようですが、「Sacrifice(犠打)」「Steal (盗塁)」などと重複してしまうため、Strike out, Struck out (過去形)の発音で「K」が一番強く聞こえたためにそのようになったということらしいです。
こちら以下の説ははあまり信憑性がないです。
*野球用語をアルファベットAから順に表記しようとして三振の時にたまたま「K」だったという説
*投手が投げ終わった後に足を蹴り上げる姿がK に似ている。
「Knockout」のKを採ったとする説
ボクシングなどで使われる「Knock out」ですね。
見ての通り、相手を叩きのめす、倒すと言った意味ですね。
三振で打者を倒してアウトをとるといったところから、Knock out の「K」を使うようになったとも言われています。
「kill(ed)」のKをとったとする説
Kill は日本語で殺すという意味ですので、これもやはり、相手を打ち負かす、倒すって意味で、ここからとったのではとも言われています。
ちょっと気持ちのいい表現ではありませんが、日本でも、ワンアウトなら一死、ツーアウトなら二死と言いますよね。
「見逃し三振」と「空振り三振」で書き方が違う?

見逃し三振と空振り三振は書き方が違います。
見逃し三振は「K」と書きます。
空振り三振は、「SO (Swing out)」と書きます。
ちなみに見逃し三振と見送り三振は同じく「K」と書きます。
これはアナウンサーが試合の状況を見逃しと判断するか、見送りと判断するかの言い方の違いです。
Kを逆向きに書くと?

「K」の逆向きは、振り逃げでアウトになったときに使います。
書き方は「ꓘ」です。
アメリカMLBなどでは、観客が「ꓘ」のボードを掲げていることがあるのを目にしますね。
あれ?逆になってる~~、、、ではなくて、「ꓘ」でいいんです。
振り逃げでアウトとなったときはKの左右反転させたもので記します。
まとめ
三振の「K」は諸説あって正解がどれとは言えないのですが、有力説としては、Strike out, Struck out のようです。
また、奪三振の多いピッチャーをドクターKといいます。
なんとなく感じ取れると思いますが、スコアブックにKKKKと並ぶことから、優秀ということで与えられた称号のようです。
たくさん三振をとる。相手を打ち負かすという意味でドクターKと言います。
日本人の野茂投手がそうでしたね。
野球のスコアは知れば、知るほど奥が深くて、選手も勘違いを起こしてしまうこともあるようです。
野球を深く知りたいなら、もっとスコアや用語からルール覚えて、意味がわかるようになったらいいかもしれませんね。
野球をテレビなどで観戦しているだけではわからないことがたくさんあることがわかりましたし、これからは、たかが三振ではなく、打者、審判を今までとは違う角度で見ることができそうです。
ルールなどもっともっと知ったら、野球を楽しめるかもしれません。
今後は、審判の”Strike Out!!” “Struck Out!!”をしっかりと聞いてみようと思います。