保温機能が付いていて気軽にスープを持ち運び出来るスープジャーですが味噌汁をそのまま入れると腐りやすくなってしまいます。
味噌汁を入れる場合、いくつかの工夫が必要です。
スープジャーの使い方の注意点や構造を解説していきたいと思います。
スープジャーに味噌汁がダメ理由・腐るの?
スープジャーに味噌汁を入れると腐ってしまう経験がある人も多いでしょう。
味噌汁が一番腐りやすい温度は30~40℃です。
スープジャーに味噌汁を入れると腐りやすい温度で保温してしまうことになってしまうので、腐りやすくなってしまいます。
でも昼食時などで、温かい味噌汁を飲みながら食べたいですよね?
スープジャーに味噌汁を入れる場合は、工夫が必要です。
スープジャーの特性
まず、スープジャーの特性を理解しましょう。
スープジャーと保温バッグを組み合わせた場合、熱湯を入れて1分間余熱をした後に100℃の熱湯を入れると5時間後には62~3℃になります。
6時間後には50℃くらいになります。
このくらいの温度ですと、雑菌の繁殖もほとんどありません。
雑菌が繁殖しやすい温度は40℃くらいです。
また、余熱をしない状態でスープジャーに入れると4℃近く差が出ます。
少し手間がかかりますが、余熱の有無で保温温度や雑菌の繁殖の可能性に大きな差が出てきます。
味噌汁とスープジャーに入れる方法
スープジャーの特性を理解して、まずはスープジャーの余熱をきちんと行います。
そして味噌汁をスープジャーへ入れるには味噌汁を熱湯寸前まで温めてから入れてください。
また、タオルに包んだり保温バッグも平行してしようすることをお勧めします。
味噌汁の具にも気を付けなくてはいけません。
味噌汁の具で腐りやすいものは「豆腐」「じゃがいも」だそうです。
前日に作って残った味噌汁も、雑菌が入りやすくなりますので辞めたほうが無難です。
スープジャーにカレーを入れると臭いが残る?
カレーなどの臭いが強い料理を入れた後、洗っても臭いが取れない経験もあるのではないでしょうか?
スープジャーを洗う時に、洗剤と水を入れて浸けおきすることが重要です。
カレーなどの臭いが残りやすい料理は、スープジャーに油が残っていることが原因です。
スープジャーを洗うときに、蓋やパッキンなどバラバラにして水と洗剤を入れたものに浸けおきします。
この工程をすることにより、汚れの元である油をゆるめることが出来ます。
その後に、ブラシなどで各パーツを洗ってください。
今までと違い、油汚れがスッキリ綺麗になるでしょう。
また、食べ終わった後にすぐスープジャーをゆすぐことにより、臭いは多少和らげることが出来て、雑菌の繁殖を防ぐことが出来ます。
普段のお手入れも大切です。カレーなど臭いが強いものを使った時以外にも、使用後はパッキンなど分解して洗浄してください。
時折、ハイターに浸けることも雑菌を防止するのに有効です。
また、洗浄した後はそれぞれきちんと乾燥させてください。
絶対に入れてはいけないもの
スープジャーはとても便利ですが、何を入れても大丈夫というわけではありません。
そこでスープジャーに入れてはいけないものを紹介します。
ドライアイス
ドライアイスは-78.5℃の超低温です。
スープジャーの内側はステンレスで出来ています。
ドライアイスを入れると、中で膨張して爆発する危険があります。
自宅にドライアイスがあるお宅は少なく、入れようと思う人はあまりいないとと思いますが、危険ですので絶対にいれないで下さい。
発酵食品
糠漬けやヨーグルトなどの発効食品も危険です。
スープジャーの中に発酵食品を入れると、温かく保存してしまうので、発酵がさらに進みガスが発生する可能性があります。
中が膨張して爆発する危険がありますので、入れてはいけない食品の一つになります。
生鮮食品
生鮮食品をスープジャーに入れると腐ります。
保温することによって、生鮮食品の腐敗が進んでしまいます。
生鮮食品を昼食に持っていきたい場合、職場などで冷蔵出来る環境ではないと持っていくことは出来ません。
また腐敗が進むと発酵食品同様、中でガスが発生して爆発する危険性があります。
食中毒の原因にもなってしまいますので、スープジャーに入れないでください。
スープジャーとランチジャーの違い(意外と知らない)
スープジャーとランチジャーは似ているイメージがありますが、実は違いがあります。
それぞれ説明していきたいと思います。
スープジャー
スープジャーは保温弁当の中でも特に密閉性の高いスープ用のお弁当箱です。
「調理したものを入れて保温する」ことはもちろん出来ますが、「保温しながら調理をすること」も出来ます。
「保温しながら調理をすること」は、レシピが色々と出ています。
スープジャーの保温の熱を利用して、朝、準備したて昼食の時には美味しく食べることが出来ます。
ランチジャー
ランチジャーは「ケースが魔法瓶構造のお弁当箱」です。
こちらはスープジャーが販売される前からあり、分かりやすく言えば「味噌汁も入れることが出来るお父さんの大きなお弁当箱」です。
今は女性用の可愛いものも販売されています。
他にも「ご飯のみ保温機能がある保温弁当」も販売されています。
こちらはケースには保温機能が付いておらず、ご飯を入れる器のみ保温機能があります。
こちらでしたら、冷たいフルーツも同じケースに入れることが出来て便利ですよね。
ケース自体に保温機能がある→ランチジャー
ケースには保温機能がない→保温弁当
となります。
まとめ
温かいスープを職場へ持っていくことが出来て便利なスープジャーですが、注意しなくてはいけないことがあります。
・味噌汁を入れると腐りやすい
・スープジャーにドライアイス・発酵食品・生鮮食品を入れてはいけない
・スープジャーとランチジャーは似ているようで実は違う製品
最後までお読み頂きありがとうございました。