お米の賞味期限は袋には表示されていません。
しかし、お米の賞味期限は2年ももたず、意外と短いのです。
お米の賞味期限の目安としては、精米年月日表示から1ヶ月ないし2ヶ月と言われています。
お米は野菜と同様に「生もの」ですから、開封未開封関係なく徐々に劣化してしまうのです。
もし1ヶ月で消費しきれない場合は、冷蔵庫で保存することで劣化を遅らせることができます。
今回の記事では、お米の賞味期限についての他、おいしい古米の食べ方について紹介していきます。
お米の賞味期限は1年?2年?古米が食べられる期間
一般的にお米の賞味期限というのは、精米してから暑い時期は1ヶ月、寒い時期は2ヶ月と言われています。
これは新米、古米に関係なく同じ。
お米は野菜と同じ生鮮食品の部類に分類されます。
そのため、袋を購入時のまま保管していたとしても中のお米は劣化してしまうのです。
なぜお米の賞味期限は1年や2年という長期間のように言われているの?
このことを説明するのにポイントとなるのは「玄米」です。
玄米は精米後の米と比べて1年ほど賞味期限が長いとされています。
これは、白米が空気と触れることで酸化してしまう現象を玄米の皮が防いでくれるから。
これにより酸化のペースを遅らせることができ長期間保存できる、ということなのです。
もしお米を長期間にわたって保存して使いたいと考えた場合、一気に精米するのではなく食べる分だけ精米し、残りのお米は玄米の状態で保存することをおすすめします。
もちろん、玄米の状態でも酸化は進み風味は落ちていくので、できるだけ早く使い切るのが得策でしょう。
食べない方がいいお米の見分け方
食べない方がいいお米を確認するためのポイントは以下の3つ。
・カビが生えている
・嫌な臭いがお米からする
・お米を長期間放置して、虫が湧いている
これらが当てはまる場合は、食べるのをやめましょう。
変色すると食べられなくなるということを聞いたことがあるかもしれませんが、多少なりともお米が黄色くなってしまっても、食べることはできます。
虫が湧いている場合の時に関して、精米してすぐの時に虫が湧いた場合は一般的に食べられなくなるということはありません。
しかし、何ヶ月も放置して虫が湧いた場合はお米への虫の侵食度が高いと考えられるため、廃棄することをおすすめします。
お米の変化は保存状態によって様々ですが、変化を見分けることが非常に難しいケースが多いため、慎重にお米の保存状態について確認するようにしてください。
未開封も開封後も賞味期限は同じ?
お米の賞味期限は袋が未開封や開封後であっても同じです。
スーパーなどでお米を購入するとき、多くはビニールの米袋に梱包されています。
一見、お米がぎゅうぎゅうに詰まっていて穴が開いていないように思いますが、実際には小さな空気穴が開いているのです。
お米は空気に触れることで酸化してしまうため、未開封であっても空気穴からの空気によって酸化してしまいます。
そのため、一見未開封で空気に触れていなそうな袋であっても、お米は劣化し続けていることになります。
未開封の袋だからと安心して放置してしまうのではなく、すぐに使ってあげるようにしましょう。
冷蔵庫で賞味期限UP!?
では賞味期限を延ばす方法はないのでしょうか。
実は冷蔵庫を活用することで、お米の賞味期限を延ばすことができます。
お米の苦手なものは「直射日光」「高温」「湿度」の3つ。
これらは冷蔵庫に入れてしまうことで解決できます。
また、冷蔵庫に入れることで酸化を遅らせることができますのでお米の保存を効率的にすることができます。
冷蔵庫で保存するときは購入時の袋ではなく、ジップロックなどを活用するようにしてください。
古米をおいしく食べる方法
古米は新米と比べて水分量が少なく、パサパサになりがちです。
そのため、いくつかおいしく調理する方法があります。
まず、水を普段より1割多くし、30分以上浸しておくことです。
これにより、不足している水分を補うことができ、ふっくらと炊くことができます。
次におすすめなのは、炊き込みご飯に調理することです。
炊き込みご飯は食材自体に水分が含まれているため、完成時にパサつくことはありません。
また、古米は水分量が少ないため、食材から出るうまみを効率よく吸収することができます。
最後におすすめするのは、チャーハンやパエリアに調理することです。
新米と比べて、固めでパラパラとした食感を作りやすいのが古米の特徴。
新米では実現が難しい食感に古米を利用することで実現することができます。
古米だからおいしくないと諦めるのではなく、古米の特長を生かした料理もたくさん存在するので是非調べて調理してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
お米の賞味期限は予想以上に短かったですよね。
これからはお米を野菜のように扱うことが、おいしく米を活用することのできるコツかもしれませんね。
是非今回の記事を参考にして、お米をおいしく保存・調理してくださいね。