冷蔵庫を設置するときにコンセントと一緒についてくるコードのアース線。
いまいち取り付け方が分からなかったりしませんか?
アース線は電化製品の漏電対策として必要なのは分かりますが、なんとなく効果の実感がわかないもの。
この記事では冷蔵庫のアース線の取り付け方やコンセントに届かないときの延長の仕方、そもそもアース線は必要なのかについてご紹介します。
アース線が別売で買える場所

冷蔵庫にアース線をつけたい場合、冷蔵庫を購入した販売店やホームセンター、電気店などで購入できます。
調べたところ、ヨドバシカメラ、ホームセンターのコメリ、通販だとAmazonやアスクルなどでアース線の販売が確認できました。
このとき、家庭の設置状況によって必要な長さが異なるため、しっかりと家で測ってから購入してください。
湿気や水気のない場所でのアース線の取り付けは電気工事士の資格がなくても設置できます。
アース無しの冷蔵庫はそのままでいいの?

結論から言うとアース線無しの冷蔵庫には取り付けなくてもOKです。
最近の冷蔵庫は絶縁対策が徹底的にされているのでそもそも漏電の心配がないという理由から、アース線がついていないものが多いようです。
2018年に購入した我が家の冷蔵庫もついていません。
特に最新式の冷蔵庫はアースが内蔵されているという機種もあり、漏電が起こりにくいといわれています。
小型の内蔵アースがしっかり電気を逃がしてくれるため、メーカー側がアースをつけていないというパターンで、アース線は基本的に不必要です。
ただ、「念のためアース線をつけておきたい」という場合はもちろん取り付けることは可能です。
アース線の取り付け方を解説

ただ差し込むコンセントと違ってアース線の取り付けってなんだか複雑そう・・・
そんな方のためにアース線の取り付け方を解説します。
アース線にはネジ式とワンタッチ式とあります。
そのどちらの取り付け方法も紹介している動画があったのでご紹介します。
ネジ式・・・ネジをドライバーで緩め、隙間が出てきたらアース線を差し込み、ネジを締めて固定します。
ワンタッチ式・・・アース線の銅線部分の先をねじって一本の束のようにして接続部分に差し込みます。
軽く引っ張って抜けなければ大丈夫なので蓋を閉じて完了です。
意外と簡単に取り付けられることが分かりました。
届かないときは延長できる?

アース線が届かないときは、延長することができます。
その方法は2種類あります。
アース線を長いものに取り換える
一つはアース線を外し、新しく長いものを用意して取り換える方法です。
1.ネジでとめてある家電側のアース線を取り外す
2.新しいアース線を家電側に取り付ける
3.コンセントに差し込む側の銅線のカバー(黄色と緑の部分)を2~3cmはがして銅線を出す
4.銅線をコンセント側のアース端子部分に差し込んで完了
新しいアース線をつないで延長する
もう一つは新しいアース線をつなぎ合わせる方法です。
1.コンセントまでつなぐための長さが十分にあるアース線を用意し、ニッパーやカッターなどで必要な長さ(少し長めにしておくと安心)に切っておく
2.延長用のアース線のカバー(黄色と緑の部分)を2~3cmはがし、銅線部分をむき出しにする
3.家電側のアース線も同じようにカバーをはがして2本のアース線をよじり合わせてつなげる
4.つないだらビニールテープで圧着するようにしっかり巻き、その上に絶縁テープを巻く
5.最後に引っ張っても抜けないことを確認したら完成
そもそもアースは必要?不要?

総合的に見ると、「最新式冷蔵庫でない場合」と「水気や湿気がある場所に冷蔵庫がある場合」アース線が必要と言えます。
アース線の役割は「冷蔵庫から漏電した時に感電を防ぐ」、「雷を逃がし家電を守る」の2つです。
昔の冷蔵庫は絶縁が劣化して漏電を起こしてしまうなどの理由でアース線は必須でした。
しかし最近の冷蔵庫は絶縁対策がしっかりしてあるので漏電の心配がありません。
また、一般の家庭のキッチンでは冷蔵庫に直接水がかかるということはないので、絶対にアース線が必要というわけではありません。
ただし、冷蔵庫を設置する場所が「地下室や土間などの湿気の多い場所」である場合は安全のためアース線が必要です。
アース線は不要とは言い切れず、水気・湿気のある場所に冷蔵庫を設置する場合や古い冷蔵庫はつける必要があります。
まとめ

冷蔵庫のアース線の取り付け方はネジ式とワンタッチ式とあり、どちらも簡単に取り付けることができます。
コンセントまで届かない場合は、長いものに変えるかもう1本アース線を用意してつなげることで延長することができます。
アース線は新しい冷蔵庫なら基本的に不要ですが、水気・湿気のある場所に冷蔵庫を設置する場合や古い冷蔵庫はつける必要があります。
新しく冷蔵庫を買ったとき、引越しなどで冷蔵庫を設置するときの参考にしてみてくださいね。