漬物はやっぱりぬか漬けが美味しい、自分で漬けたものがいいですよね。
そう思ってぬか床を持っている人も多いんじゃないですか?
ただ、ぬか床を管理していると驚くことも多いですよね。
「あれ、なんかぬか床がふかふかになってる!?」
「ぬか床の手入れは、これであってるの?」
ぬか床がふかふかになっているのは発酵のしすぎなんです。
ちょっと焦りますよね。
でも対処は「塩を足す」「温度を下げる」「混ぜる」だけで、とっても簡単なんです。
今回は、ぬか床がふかふかに膨らむのはなぜか、発酵しすぎたときの対処方法までを詳しく見ていきましょう。
ぬか床がふかふか盛り上がる・膨らむ原因はなに?

ぬか床がふかふかに盛り上がるのは、原因があります。
それはぬか床の過剰発酵です。
「気温が高すぎること」「野菜の漬け込みにより塩分の低下」「かき混ぜが足りない」
このようなことで起きてしまうんですよ。
まずは気温が高すぎて発酵が進む場合です。
ぬか床の乳酸菌の適温は20℃から25℃です。
意外に幅が狭いんですよ。
気温が高すぎる場合は、一時冷蔵庫に避難させましょう。
もし冷蔵庫に入りきらない場合でも、凍らせたペットボトルを近くにおいて温度を下げましょう。
そして、次に野菜の漬け込みにより塩分の低下です。
塩分の低下は、キャベツやキュウリなどの水分の多い野菜を漬けたときに起きやすい現象です。
ぬか漬けは野菜に塩分を含ませて、代わりに野菜から水分が排出されます。
するとぬか床は水分が多くなって塩分が少なくなり、乳酸菌が活発化してしまいます。
なので、この場合は漬ける野菜の種類を調節します。
最後にかき混ぜが足りないときの過剰発酵では、乳酸菌の増え過ぎが原因です。
乳酸菌は空気を嫌う性質なので、こちらはまんべんなく混ぜることで解決しますよ。
これら3つの原因で炭酸ガスが発生してしまいます。
手触りもふかふかで、そのぬか床で漬けたぬか漬けは、食べるとピリピリします。
発酵しすぎたぬか床は良くない?

ぬか床で一番多いトラブルが、先ほど言った過剰発酵なんです。
発酵しすぎたぬか床はとても酸っぱいんですよね。
体には問題ありませんが、あまりに酸っぱすぎると食べても美味しくはないです。
ではぬか床の過剰発酵で、ふかふかになったときはどうしたらいいのでしょう。
ぬか床がふかふかになったときの対処方法

ぬか床がふかふかになったときの対処方法ですが、まずは発酵を抑えるために小さじ一杯程度の塩分を入れてみてください。
その後涼しい場所での保管をするようにしましょう。
もし水分でびしゃびしゃになっていたら、キッチンペーパーで吸い取ったり、ぬか床を足したりします。
野菜を全部取り出した後に、酸味調整辛子ぬかや、和からしを大さじ一杯程度入れて混ぜるのも酸味を抑えるのに効果的です。
しかし、そのやり方のときは、2日から3日ほどぬか床を休ませてください。
ぬか床の手入れ方法をおさらい

では、ぬか床のお手入れ方法をおさらいしましょう。
ぬか床は何も野菜が入っていなくても、一日一回はかき混ぜます。
野菜を漬け込んだ後は、空気が入らないようにして、表面を平らにします。
温度管理はなるべく涼しい場所で保管しておきましょう。
水分が出てきた場合はペーパータオルで吸い取り、ぬか床を加えたり、足し塩をします。
もし、酸っぱくなり過ぎた場合も、上記の方法で元に戻すことが可能ですよ。
まとめ

いかがでしたか。
今回は、ぬか床がふかふかに膨らむのはなぜか、発酵しすぎたときの対処方法までを詳しく見ていきました。
ぬか床が酸っぱくなると「腐ったかも?」と心配になりますよね。
酸っぱくなっても体には害はないので大丈夫です。
けれど、あまりに酸っぱいと美味しくないので、少し混ぜるときに注意をしたり、水分を取ったりしましょう。
ちょっとした手間をかけるだけで、もとの美味しいぬか床に戻りますよ。