いちごって美味しくてビタミンCも豊富!
いくつでも食べられそうですが、水分が多いのでけっこうすぐお腹がいっぱいになりますよね。
しかし、いちごは繊細なフルーツで長期保存がきかないので、余ってしまいそうな場合はジャムにすることをお勧めします。
今回は、手作りいちごジャムの保存期間や、正しい保存方法などについて紹介していきます。
手作りしたいちごジャムの賞味期限・日持ちはどれくらい?

手作りしたいちごジャムは、作り方・入れる砂糖の量・保存方法により賞味期限が変わってきます。
砂糖の量が重要!
お菓子類を手作りすると、砂糖の量を計測しながらおののきませんか?
量を減らすこともあると思いますが、ジャムは砂糖が多いほど保存期間が長くなります。
いちごジャムの場合は糖度50%以上がお勧め。
100gのイチゴを使って糖度50%のいちごジャムを作りたければ、砂糖を50g使用することになります。
いちごの量の半分と覚えておくといいですね。
因みに、糖度は3段階に分けられており、それによって保存期間も変わります。
高糖度:糖度65%以上
中糖度:糖度55~65%
低糖度:糖度40~55%
高糖度の場合、瓶保存・未開封で約2年、中糖度で約1年半保存ができるので、作る量によって糖度を調整するのが効果的です。
作り方によっても保存期間が変わる
いちごジャムを作るには鍋で煮る方法と、電子レンジを使用する方法があります。
【鍋で煮る】
いちご、砂糖、レモン汁を鍋に入れていちごの水分をしっかりと出す。それからアクを取りながら煮ていく。
保存期間は、未開封常温で約6か月。開封後は冷蔵で約2週間。
【電子レンジで作る】
いちご、砂糖、レモン汁を耐熱のボウルに入れて水分を出す。ラップをして加熱していき、途中でアクを取る。
保存期間は、冷蔵保存で約1週間。
※レモン汁を入れるとトロミが出て色が鮮やかになるので、仕上がりをよくするためにも入れてみてください
煮て作る場合は、加熱の過程で滅菌ができるので、長期保存が可能になります。
ただし、糖度を50%以上にして砂糖の防腐効果を発揮させることも大切です。
電子レンジで作ると、焦げ付く心配もないですし短時間で仕上げることができますが、長期保存には向きません。
長期保存をしないということは糖度を高くする必要もないので、
- ダイエットや健康が気になり砂糖はなるべく摂取したくない人
- その時食べる分を手軽に作りたい人
このような方には、電子レンジでサクッと作り、サクッと食べきるのがお勧めです。
保存容器は瓶詰で・タッパーはNG?

いちごジャムの保存期間は、下記の2要素によって変わるとお伝えしてきました。
- 砂糖の量(糖度)
- 作り方(鍋or電子レンジ)
そして、3つ目。保存容器によっても変わります。
長期保存するには保存容器の扱いがとても重要なので、ここで詳しく紹介します。
瓶・タッパー・袋、どれで保存する?
瓶での保存方法
- 食器用洗剤とスポンジで瓶と蓋をていねいに洗う
- 瓶と蓋とスプーンを15分程度煮沸消毒する(蓋は劣化防止のため3~4分)
- 鍋から取り出し、キッチンペーパーの上に逆さまに置いて完全に乾かす
- できたてのジャムを消毒したスプーンを使い瓶に入れる(瓶が冷えている場合は、割れるのを防ぐために湯煎で温めてから入れる)
- ジャムは8分目まで入れ空気が入らないようにし、蓋を軽く閉めて瓶の高さ半分ほどのお湯で15分煮沸する
- お湯から取り出し、瓶を逆さまにして冷ます
蓋がペコっとへこんでいたら密閉成功です!
瓶保存の場合は、冷蔵・冷凍両方の保存ができ、保存期間も1番長くなります。
タッパーでの保存方法
- 洗剤とスポンジで丁寧に洗い、完全に乾燥させる
- きれいで乾燥しているスプーンでジャムを入れる
タッパーは瓶のように煮沸消毒ができないため、長期保存用の容器としては残念ながら不向きです。
タッパーは保存をする際は、1週間から10日で食べきれる量にしておきましょう。
袋での保存方法
- ジップロックなどを用意。新しく清潔なものを使う
- いちごジャムをジップロックに入れ、空気を抜きながら閉めて密閉する
袋は製造過程で滅菌されているので、新しいものを使えばタッパーより菌は入りにくくなります。
また、袋の場合は冷凍保存がお勧めです。
薄い板状にして冷凍すれば、使う際もパキパキ割って必要分だけ解凍することができ、冷凍庫内で場所もとりません。
冷凍保存だと賞味期限は?

冷凍は、冷蔵や常温よりも長く保存することができます。
ただし、タッパーでの冷凍保存はお勧めできません。滅菌が難しいためです。
冷凍保存する場合は、瓶かジップロックなどの袋を使いましょう。
保存方法・期間のまとめ
いくつかの要素で変わる保存期間を、なるべく分かりやすくまとめてみました!
【糖度50%以上で鍋で煮て作り、瓶で保存する場合】
・未開封の状態で、常温保存約6か月
・開封後は冷蔵庫に入れ、2週間以内に食べきる
・冷凍保存だと約1~1年半
しばらく食べない分は冷凍庫で保存するといいですね。
【糖度50%以上で鍋で煮て作り、タッパーで保存する場合】
・冷蔵で1週間~10日間ほどの保存期間
すぐに食べる分をタッパーに入れ冷蔵庫で保存し、それ以外は容器を替えて冷凍保存するのがよいでしょう。
【糖度50%以上で鍋で煮て作り、ジップロックで保存する場合】
・冷凍庫で約1年保存ができる
因みに、電子レンジで作ったものは冷蔵保存でなるべく早く食べきるのが鉄則です。
ジャムが腐るとどうなる?

ジャムは、本来長期保存ができ腐りにくいものです。
ですが、思いもかけずカビが生えたりすることもあるので、油断は禁物です!
いざ腐った時にはどうなるかのポイントを知っておくと安心ですね。
いちごジャムが腐った時の特徴
腐っているかどうかは、見た目や臭いでチェックします。
- 水が分離して全体的に水っぽくなっている
- 白や緑色のカビが生えている
- 変な臭いがする
こういったことがあった時は、処分するのが賢明。
腐る原因
腐る原因は、ずばり「水分」と「高温多湿」です。
筆者は、学生時代のアルバイトから会社員時代の内緒の副業まで飲食店で働いてきた経験が豊富です。
その時によく聞いたのが「食べ物が腐る原因は水分」ということ。
そこから雑菌が発生するのですが、ジャムの場合はふんだんな糖分が栄養となりカビが高速で増殖していく可能性があります。
では、それを防ぐためにはどうすればよいでしょうか?
腐るのを防止するには?
- 長期保存したい場合は糖度を50%以上にし、砂糖の防腐効果を十分に発揮させる
- 作る時は、最初に砂糖をふりかけしっかりと水分を出し、鍋で煮詰めて水分の少ないジャムに仕上げる
- 温度や湿度が高い所で保存しない
- 蓋が開いている間に雑菌が入るので、蓋はすぐに閉める
- スプーンは清潔で乾いているものを使う
まとめ

朝食のパンやヨーグルトにいちごジャムが乗っていると、なんだか嬉しい気持ちになりますよね。
作るのも簡単なので、旬の時期にたくさん買って「作り置き」をしておくのもお勧めです。
- 作り置きをする時は、鍋で糖度の高いものを作り、瓶で冷凍保存
- その時食べる分を作る時は、砂糖を少し減らして電子レンジでお手軽に
実は、お料理や紅茶にも使えるジャム。
手作りをして日常的に楽しんでみてくださいね。