意外かもしれませんが、キャベツの黒ずみは食べられるんです。
野菜に黒ずみがあると捨てた方がいいのかなって悩みますよね。
そこで今回は「なぜ黒い斑点がでているのに食べられるの」「腐っているかどうかの見分け方はどうするの」という、キャベツについての疑問を具体的に見ていきましょう。
キャベツの黒ずみは食べられる?

キャベツの黒ずみは食べられます。キャベツって丸々一つ買った方が安いけど、少人数の家庭だと「食べきれなくて余っちゃって、すぐ黒ずみが出ちゃう」ってことないですか?
短期間で食べきるのならキャベツ半玉やカット野菜を買いますが、それだと日持ちもしませんし、長い目で見るとコスパが悪いですよね。
けれど「つい安いから一玉買ったけど、置いといたら表面や切り口が変色しちゃった」って経験は結構誰でもあると思います。
この黒ずみ、実は寒さや肥料過多によって出てくるものなんです。これは成分が酸化したものなので、食べても体に影響はありませんよ。
切り口が黒いのはなぜ?

切り口が黒い、茶色くなるというのは成分のせいなんです。酸化したポリフェノール成分が黒くなったものです。
キャベツにはポリフェノールが豊富で老化や病気を予防したり、発がん物質の活性化を抑える効果があります。
ポリフェノールが豊富な代表的なものでワインがありますよね。
ワインは空気に触れると味が変化します。飲む直前であれば空気を含ませることでまろやかな風味になりますが、長時間放置すればポリフェノールが劣化し続け、味が落ちてしまいます。
キャベツも同じなんです。空気に触れることで、キャベツに含まれているポリフェノールが酸化して黒くなっていくのです。けどすぐに食べられなくなるということはないですよ。
気になるようならその部分だけ切り取ってしまえば、なんの問題もないんです。
ワインと違って味が悪くなることはないですが、もし「なるべく変色を避けたい」という人は、キャベツを切るのではなく外側から葉をむいて「切り口を空気になるべく触れさせないこと」に注意すれば防げます。
腐ってるキャベツの見分け方・腐るとどうなる?

腐っているキャベツの見分け方は見た目で判断するよりも、触ってみたほうがわかりますよ。
腐っていると断面や葉の隙間を触った時にぬるぬるするんです。キャベツ全体がぬめりのある液体に覆われてくるんですよ。
農家さんから買ったばかり、収穫したばかりというときは、なめくじが這った可能性があります。それは洗い流せば大丈夫です。
買ってしばらく放置しておいたキャベツはぬめりが出て内部からドロドロに溶けていき、またにおいも酸っぱくなります。
キャベツは一玉で保存するならば約一カ月ほどもちます。
ただ半分以下にカットをすると保存期間は1週間から2週間ほどと少なくなります。保存方法は水分を保つために新聞紙に包むとより長持ちしますよ。
意外と思うかもしれませんがサランラップは野菜が呼吸ができなくなるので避けてください。
だいたいの食べ物は、腐るとぬめりが出たり酸味のあるにおいが出てきますよね。
キャベツも一緒で「ぬめりが出てきた」「内部が溶けている」「酸っぱいにおいがしている」そのような場合は腐っているので、食べるのは避けてくださいね。
キャベツの「内部黒変症状」とは

キャベツには「内部黒変症状」というものがあります。キャベツは今では一年中スーパーで見ることができる野菜ですよね。
けれどこの「内部黒変症状」とは冬どりのキャベツだけに現われる黒い斑点のことです。
では「内部黒変症状」はなんなのでしょう。名前のとおり外見はなんともないのですが、葉を数枚むくと内部に黒ずみが現れる症状です。
その原因は低温や乾燥によって引き起こされる凍害です。温度や光、土壌などの環境で成長が阻害される生理障害の1つなんですよ。
見た目は通常のキャベツと同じなので出荷時に見分けることができません。
ただこれはカビや病気ではないので体に害はないので安心して食べられます。
まとめ
キャベツににある黒ずみは食べられることがわかりましたね。
きれいな緑色の中に黒い斑点があると食べるのに勇気がいるかもしれませんが、そんな人はそこだけ切り取ってしまえばOKですよ。
ただしキャベツにぬめりがあったり酸っぱいにおいがしていたら、腐っているので食べるのをやめましょう。